石釜作りで、押さえておくべきポイントは?
奥行き73㎝×幅95㎝×高さ120㎝の石釜作りにチャレンジした方の体験談より、押さえるべきポイントを拾ってみました。
まず、煙突にはダンパーをつけること。ピザやパンを焼く部分には、薫製ができるよう高さをとること。バッフル(炎を回すための鉄板)は、交換可能になるよう設計しておくこと。この3点がたいせつだそうです。石釜のほとんどは薪を燃やす部分とピザなどを焼く部分が同じ場所である構造ですが、少し構造を複雑にすると釜がさめたとき追い炊きができる石釜が作れるのだとも。その作り方をみていきましょう。
1:寸法に合わせて基礎となるブロックを仮並べして、確認作業。
2:確認後、ブロックを耐火モルタルで、きっちりと張り合わせて並べていく。
※耐火モルタルSK322袋を用意。使用してみると耐火モルタルはふつうのセメントと比べて非常に扱いにくく、耳たぶ程度の固さになるように水で溶くとベタベタとセメントコテにだんご状にくっつく。
とくに目地詰めには手間取り、底部だけで1日かかる作業。要領としては耐火モルタルを塗る部分に下地として薄くモルタルをすりつけ、その上に必要な厚さのモルタルを置けばよい。
またセメントのように速乾性はなく、熱を加えてはじめて固まるため、粘土状で作業を続けていく困難性があることを覚悟しておく。